「お守り」は、多くの人に馴染みがあり、実際に神社などで購入して所持しているという方も多いと思います。
最近では、「護符」も密かに人気を集めてきていて、耳にしたことがあるという方もいるかも知れません。
「護符」と「お守り」は、同じようなものというふうに認識されている方もいるようです。
厳密には、「護符」と「お守り」には、違いがあるということですので、そのあたりを解説していきたいと思います。
ただ、「護符」と「お守り」については諸説ありますので、当サイトでの見解として紹介していきますので、参考にしていただければ幸いです。
「護符」と「お守り」の違いについて
「護符」と「お守り」は、基本的に目的は同じものと考えてもいいと言えます。
これらを所持することにより、神仏からのご加護を得たり、厄除けや開運を願うということが一番の目的です。
しかし、「護符」と「お守り」には大きな違いがあるのも事実なのです。
その違いをしっかりと理解して、使い分けをしていくことが願望成就の近道となります。
「護符」と「お守り」の違いを簡単に言ってしまうと、「護符」は自分の願いを叶えるためだけにあるものであり、「お守り」は万人に向けて大量に作られたものと言えます。
もう少しわかりやすく解説すると、「護符」は自分の願いをもとに作られますが、「お守り」は作られたものを神社などで購入するという形になります。
手に入れ方が違うというところは、かなり大きなポイントと言えます。
「護符」と「お守り」のルーツに違いがある?
「護符」や「お守り」が誕生したルーツは、実際のところはっきりしていません。
ですが、一説には「護符」は、古代中国から漢字とともに伝わったのではないかと言われています。
その後、あの有名な陰陽師によって密かに伝えられてきていたとも言われています。
中世の日本での「護符」は、位の高い貴族や役人などの一個人向けのためのものであったのですが、徐々に大衆向けにも広まっていったと考えられます。
「護符」は、作成に手間ひまがかかるため、大衆向けに神社やお寺などで大量に作られたのが「お守り」ではないかと思われます。
位が高い低いに関わらず、神にもすがりたいという思いはいつの時代の誰にでもあるといえますので、心の支えとして、「お守り」は必要不可欠の存在となっていたと言えます。
「護符」と「お守り」の作られ方の違いは?
では、「護符」と「お守り」の作られ方には違いがあるのでしょうか?
まずは、「お守り」から見ていくことにします。
実は、神社やお寺などで売られている「お守り」は、専門の業者によって製作されているところが多いようです。
神社やお寺などで全て作られているところもありますが、少数派であるようです。
「お守り」作成の専門業者によって、神社やお寺などのオリジナルの「お守り」を作ってもらい納品されたものに、神主さんやお坊さんが、神様の分霊を「お守り」に宿らせることで完成します。
そして、その「お守り」は、大まかな願いに分けて作られることが多いのです。
例えば、交通安全祈願、健康祈願、恋愛成就、家内安全、合格祈願などなど様々な「お守り」の種類があります。
その中から自分が叶えたい願いを選んで、その「お守り」を購入することになりますね。
恋愛成就で有名な神社であれば、その神社まで出向いて、縁結びの「お守り」を購入したという方もいるでしょう。
「お守り」というのは、神社やお寺などで作られているものを購入してくるというイメージではないでしょうか。
「護符」の作られ方はピンポイント?
「護符」の作られ方は、「お守り」とは違い、自分の願いをピンポイントで叶えるために一つ一つ丁寧に作られます。
「護符」は、神主さんやお坊さん、陰陽師、霊媒師などの神様の力を宿す方が、自分の願いをもとにして作り上げていきます。
そう、自分のためだけに作られるということで、この世に一つしかないと言えます。
人気のある陰陽師や霊媒師などの「護符」を手に入れようとすると、かなりの待ちがあるというケースもあるようです。
そして、「護符」では、願い事が具体的に込めることができるので、オリジナルに祈願することができます。
ですので「護符」は、ピンポイントでの悩みに対しての願望成就に効果があると言われています。
どうしても叶えたいという願望が強い人に向いているのが、「護符」と言えるのではないでしょうか。
ただし、それだけ特別に作られる「護符」ですから、値段は「お守り」に比べると割高になってしまいます。
「お守り」ですと1,000円前後で手に入りますが、「護符」は3,000円~20,000円前後の価格帯のものが多いです。
値段だけの問題ではないですが、「護符」を手に入れようと思うと、それなりの覚悟も必要と言えそうですね。
「護符」と「お守り」の願望成就に違いはあるのか?
「護符」と「お守り」の願望成就には違いがあるかということですが、個人差もありますし難しい判断ではあると思います。
ただ、どちらも神様の力が宿っていることには間違いないですので、願望成就に違いがあるとは言えません。
先ほども触れましたが、値段に関していえば「護符」の方が高価のものが多いのですが、だからと言って絶対に願望成就できるというわけでもありません。
大事なのは、心の持ち方や思いの強さも少なからず影響があることは間違いないでしょう。
ただ「護符」や「お守り」を所持しているだけで、その存在をほとんど意識していなければ、あまり効果を期待できないかもしれません。
それよりも、毎日、「護符」や「お守り」に感謝し願いを伝え続けたほうが、願望成就に近づいていると言えます。
出来れば具体的に、自分の願いをイメージして、さらに行動に移していくことが大事です。
「護符」や「お守り」の神様が付いていてくれると自信をもって挑戦していけるならば、現状を変えられるきっかけになるかもしれません。
そして、いつか願望成就をかなえられる日が来るかもしれませんね。
「護符」と「お守り」の違いについてのまとめ
「護符」と「お守り」の違いについて解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
人々の願望成就のためという目的は同じであり、基本的には同じ存在と考えても間違いはないようです。
ただ当サイトでは、厳密にいえば違いがあると考え、個々個人の用途によって使い分けることができるのではないかと考えます。
「お守り」は、神社やお寺などで手軽に購入でき、誰でも神様のお力をお借りすることができるという存在です。
「お守り」は、心の支えであり、安心感を与えてくれるありがたい授かりものです。
「護符」は、万人向けには作られておらず、自分の願いを具体的に伝えて、それをもとに自分だけのために作られたものです。
どうしても叶えたいという願いがある方に「護符」は向いているのではないでしょうか。
どちらにせよ、ただ所持しているだけでは願望成就は効果的ではありませんので、「護符」や「お守り」に強い願いを伝え行動を起こしていくことが、願望成就への一歩かもしれません。
皆様も「護符」や「お守り」を所持して、願望成就となりますことを願ってます。
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